この記事は、東京でタクシードライバーへの転職を考えていて「どこへ行けば客を拾えるのか」を知りたい未経験の方向けです。先に結論を書きます。需要が多い場所と、客を取りやすい場所は一致しません。六本木は空車が余る比率が 0.29、東京駅は 0.06 で 5 分の 1 です。有名な街ほど、同じことを考えた空車が集まっています。 数字は編集部が東京都内の路上情報を約 1 年分集計したもので、2026 年 9 月時点の値です。集計の方法と限界はデータについてに書いています。
余りの報告は 1,124 件。6 割弱が 22 時から 2 時に集まる
「車が余っている」という報告を時間別に数えました。総数は 1,124 件。最多は 0 時の 160 件で、2 時 153 件、23 時 146 件、1 時 106 件、22 時 89 件と続きます。 22 時から 2 時の 5 時間だけで 654 件、全体の 58%。深夜は客も多いが、車も多い。新宿駅や渋谷の乗り場に並ぶ空車が、この数字を作っています。
六本木は東京駅の 5 倍。需要の順位と効率は違う
エリアごとに、余りの報告を需要の報告で割りました。値が大きいほど、同じ客の数に対して空車が多い状態です。
| エリア | 需要の報告 | 余りの報告 | 余り比 |
|---|---|---|---|
| 中央区 | 336 | 99 | 0.29 |
| 六本木 | 304 | 88 | 0.29 |
| 渋谷 | 317 | 91 | 0.29 |
| 恵比寿 | 296 | 64 | 0.22 |
| 千代田区 | 665 | 124 | 0.19 |
| 新宿駅 | 995 | 155 | 0.16 |
| 品川駅 | 783 | 124 | 0.16 |
| 浅草 | 371 | 24 | 0.06 |
| 東京駅 | 951 | 55 | 0.06 |
| 中野・杉並 | 185 | 6 | 0.03 |
上位は中央区 0.295、六本木 0.289、渋谷 0.287 の 3 つが横並びで、どれが一番かを言う意味はありません。六本木は需要の報告が 304 件で 8 位なのに、この位置にいます。名前の通りが良いぶん、空車が集まる。 対して東京駅は需要 951 件と 2 位でありながら、余り比は 0.06。六本木との差は 5.0 倍です。
需要 1 位の新宿と 2 位の東京駅で、余り方が 3 倍違う
新宿駅の需要の報告は 995 件、東京駅は 951 件。近い数字です。ところが余り比は新宿駅 0.16、東京駅 0.06 で、2.7 倍違います。 理由は時間だと考えられます。新宿駅の需要の山は深夜 1 時で、余りが集中する 22 時から 2 時と完全に重なる。東京駅の山は 18 時で、余りの時間帯から外れています。 同じ需要でも、山の時刻がどこにあるかで競合の濃さが変わります。
新人が最初に行くべきなのはどこか
東京駅と品川駅から始めるのがいい。需要が 951 件と 783 件で上位にありながら、余り比は 0.06 と 0.16 に収まります。山が 18 時にあるので、深夜の混み合いを避けられる。 六本木と渋谷は避けた方が無難です。名前は有名ですが、需要は 304 件と 317 件で中位、余り比はどちらも 0.29 で最上位。新人が最初に行く場所としては、競合が濃すぎます。
慣れてから深夜の新宿駅へ移る。この順番が現実的です。需要は 30 エリアで最大なので、競合の濃さを読めるようになってから入った方がいい。 エリアごとの山の時刻は東京の夕方は 2 回あるに、30 エリアの詳細はエリア別データにあります。



