この記事は、東京でタクシードライバーへの転職を考えていて「どこへ行けば客を拾えるのか」を知りたい未経験の方向けです。先に結論を書きます。需要が多い場所と、客を取りやすい場所は一致しません。六本木は空車が余る比率が 0.28、東京駅は 0.06 で 5 分の 1 です。需要の報告は東京駅の 3 分の 1 ほど(315 件と 993 件)なのに、車が余っているという報告は東京駅より多い(89 件と 58 件)。 数字は編集部が東京都内の路上情報を約 1 年分集計したもので、2026 年 10 月時点の値です。集計の方法と限界はデータについてに書いています。
余りの報告は 1,162 件。6 割弱が 22 時から 2 時に集まる
「車が余っている」という報告を時間別に数えました。総数は 1,162 件。最多は 0 時の 166 件で、2 時 163 件、23 時 151 件、1 時 112 件、22 時 90 件と続きます。 22 時から 2 時の 5 時間だけで 682 件、全体の 59%。深夜は客も多いが、車も多い。新宿駅だけでなく、千代田区、中央区、渋谷などの深夜の空車が、この数字に入っています。
六本木は東京駅の 4.8 倍。需要の順位と効率は違う
エリアごとに、余りの報告を需要の報告で割りました。値が大きいほど、同じ客の数に対して空車が多い状態です。
| エリア | 需要の報告 | 余りの報告 | 余り比 |
|---|---|---|---|
| 中央区 | 355 | 104 | 0.29 |
| 六本木 | 315 | 89 | 0.28 |
| 渋谷 | 337 | 92 | 0.27 |
| 恵比寿 | 309 | 68 | 0.22 |
| 千代田区 | 684 | 126 | 0.18 |
| 新宿駅 | 1034 | 161 | 0.16 |
| 品川駅 | 816 | 127 | 0.16 |
| 浅草 | 399 | 26 | 0.07 |
| 東京駅 | 993 | 58 | 0.06 |
| 中野・杉並 | 191 | 6 | 0.03 |
上位は中央区 0.293、六本木 0.283、渋谷 0.273 の 3 つが横並びで、どれが一番かを言う意味はありません。六本木は需要の報告が 315 件で 8 位なのに、この位置にいます。 対して東京駅は需要 993 件と 2 位でありながら、余り比は 0.06。六本木との差は 4.8 倍です。
需要 1 位の新宿と 2 位の東京駅で、余り方が約 2.7 倍違う
新宿駅の需要の報告は 1,034 件、東京駅は 993 件。近い数字です。ところが余り比は新宿駅 0.16、東京駅 0.06 で、2.7 倍違います。 新宿駅は需要の山が深夜 1 時で、余りが集まる 22 時から 2 時と重なります。東京駅の山は 18 時です。 ただ、品川駅・千代田区・渋谷も山は 18 時なのに、余り比は 0.16、0.18、0.27 と東京駅より高い。時刻だけでは決まりません。
新人が最初に行くべきなのはどこか
東京駅と浅草から始めるのがいい。需要が 993 件(2 位)と 399 件(5 位)で上位にありながら、余り比は東京駅が 0.06、浅草が 0.07 で、どちらも低い。山が 18 時にあるので、深夜の混み合いを避けられる。品川駅は需要 3 位ですが、余り比は 0.16 で新宿駅と同じ水準です。 六本木と渋谷は避けた方が無難です。需要は 315 件と 337 件で上位の下のほう(8 位と 7 位)、余り比は六本木が 0.28、渋谷が 0.27 で、どちらも最上位の水準。新人が最初に行く場所としては、競合が濃すぎます。
慣れてから深夜の新宿駅へ移る。この順番が現実的です。需要は 30 エリアで最大なので、競合の濃さを読めるようになってから入った方がいい。 エリアごとの山の時刻は東京の夕方は 2 回あるに、30 エリアの詳細はエリア別データにあります。



