この記事は、東京でタクシードライバーになりたいが「最初の数か月、食えるのか」が不安な未経験の方向けです。先に結論を書きます。東京の大手は 1 年目に月 35〜40 万円の給与保証を付けていて、年にすると統計上の 1 年目平均 371 万円を上回ります。ただし「保証」の中身は会社で違い、金額よりも、いつから数えるかと出勤の条件で手取りが変わる。 数字は 2026 年 9 月時点で編集部が各社の募集要項と全国ハイヤー・タクシー連合会の統計を開いて確かめたものです。
日本交通は年 435 万円、大和自動車交通は 400 万円。公開されている保証の額
| 会社 | 保証の中身 | 年にすると |
|---|---|---|
| 日本交通 | 入社 3 か月 月 40 万円、そのあと 9 か月 月 35 万円 | 約 435 万円 |
| 大和自動車交通(隔勤・特別区・武三) | 月 35 万円×8 か月 + 月 30 万円×4 か月 | 400 万円 |
| 大和自動車交通(隔勤・北多摩) | 月 30 万円×8 か月 + 月 25 万円×4 か月 | 340 万円 |
| 大和自動車交通(昼間・夜間勤務) | 月 25 万円×12 か月 | 300 万円 |
全国のタクシー運転者で経験 0 年の年間推計額は 371 万円(令和 7 年、賃金構造基本統計調査)。東京大手の隔勤の保証はこれを 30〜60 万円上回っています。1 年目の下限を、統計の平均より上に置いている。それが東京の大手の給与保証です。 この 371 万円は 2026 年 4 月 20 日の運賃改定より前の数字です。東京 23 区と武蔵野市・三鷹市では初乗りで走れる距離が 1.096 km から 1 km に縮み、加算も 255 m から 232 m ごとになりました。売上は上がる方向に動いています。ただし保証額そのものは各社が改定後に見直したとは限らないので、募集要項の日付を見るのがいい。 同じ大和自動車交通でも、東京 23 区と武蔵野市・三鷹市で走る特別区・武三と、北多摩では年 60 万円の差。どこで走るかで額が変わることも覚えておくところです。
保証で確かめる 4 つ。いつから数えるか、出勤の条件、歩合との関係、返す決まり
- いつから数えるか。入社した日か、乗りはじめた日か。二種免許を取る期間が入るかどうかで、実質の保証期間が 1 か月近く変わる。
- 出勤の条件。乗務の回数や出勤日数の下限が付くのがふつうです。休んだときの扱いも聞く。
- 歩合との関係。売上が保証額を超えた月に歩合が払われる会社と、保証のあいだは固定の会社がある。日本交通の歩合率は 62% と募集要項にあります。
- 返す決まり。保証のあいだや直後にやめた場合に返すのか、二種免許のお金を返す条件はあるか。日本交通と大和自動車交通のページには 2026 年 9 月時点で書かれておらず、面接で聞くしかない。
4 つのうち一つだけ選ぶなら、いつから数えるかです。金額は会社が大きく書く。起算日は小さく書く。募集要項に書いていなければ、応募する前に聞くのがいい。
保証が切れた 2 年目が本番。差は「どこで走るか」で開く
保証は 1 年で終わります。日本交通は未経験 1 年目の平均年収を 580 万円(2023 年度実績)と出していて、保証の 435 万円より 145 万円高い。つまり 1 年目から、保証ではなく売上で稼いでいる人が平均を作っています。 2 年目からの収入を決めるのは売上だけ。売上を決めるのは、どこで・いつ走るか。
保証のある 12 か月は、生活を心配せずに土地勘を作れる時間です。編集部が東京都内の路上情報 2 万件以上を約 1 年分数えたところ、新宿駅、東京駅、品川駅、千代田区の上位は 1 年間ほとんど動いていませんでした。地図は先に持てる。稼げる場所と時間は決まっているでその数字を、東京のタクシー運転手の年収で 2 年目からの水準を見てください。



