この記事は、東京でタクシードライバーへの転職を考えていて「いつ走れば稼げるのか」を知りたい未経験の方向けです。先に結論を書きます。東京の需要のピークは 1 つではありません。東京駅、品川駅、千代田区は 18 時が山です。新宿駅、六本木、大田区は深夜 1 時が山。同じ東京で 7 時間ずれています。 数字は編集部が東京都内の路上情報 2 万件以上を約 1 年分集計したもので、2026 年 10 月時点の値です。集計の方法と限界はデータについてに書いています。
全体の山は 18 時。ただし平均を見ても意味がない
まず全エリアを足した数字です。需要の報告が最も多いのは 18 時の 816 件、次が 17 時の 727 件。3 番目に 15 時の 563 件、4 番目に深夜 1 時の 500 件が来ます。 ここで手が止まります。15 時と深夜 1 時が並ぶのは、なぜか。答えは、違う街の数字を足しているからでした。東京駅の夕方と新宿駅の深夜が、1 本のグラフに混ざっています。
17〜18 時の街。東京駅、品川駅、千代田区
| エリア | 需要の報告 | 山の時刻 |
|---|---|---|
| 東京駅 | 993 | 18 時 |
| 品川駅 | 816 | 18 時 |
| 千代田区 | 684 | 18 時 |
| 浅草 | 399 | 18 時 |
| 渋谷 | 337 | 18 時 |
| 臨海 | 304 | 17 時 |
| 恵比寿 | 309 | 17・18 時が同数 |
18 時は、オフィスの退勤の時刻と重なります。臨海と恵比寿は 17 時が山で、渋谷は 18 時が山ですが深夜 0〜1 時も近い数です。東京駅と品川駅は新幹線の時間も重なります。この 7 エリアだけで需要の報告が 3,842 件あり、全体のかなりの部分を占めます。 分かりやすい。そのぶん競合も来ます。
深夜 1 時の街。新宿駅、六本木、大田区
| エリア | 需要の報告 | 山の時刻 |
|---|---|---|
| 新宿駅 | 1034 | 深夜 1 時 |
| 六本木 | 315 | 深夜 1 時 |
| 大田区 | 267 | 深夜 1 時 |
| 中央区 | 355 | 23 時 |
| 中野・杉並 | 191 | 1 時 |
新宿駅は需要の報告が 1,034 件で 30 エリア中 1 位ですが、山は 18 時ではなく深夜 1 時。終電が出たあとの時刻です。六本木と大田区も同じ形。中央区は 23 時と少しずれています。中野・杉並は 1 時が山ですが、0 時と 18 時との差は 1 件で、山の時刻を一つに決めにくい形です。 この 5 エリアは、18 時に行っても本領ではありません。
朝は静か。6〜8 時は 1 時間あたりで 9〜16 時の 4 割に届かない
時間帯を 5 つに分けて需要の報告を数えました。
| 時間帯 | 需要の報告 |
|---|---|
| 9〜16 時 | 3,581 |
| 17〜20 時 | 2,413 |
| 21〜2 時 | 2,087 |
| 6〜8 時 | 507 |
| 3〜5 時 | 353 |
朝は静かです。6 時から 8 時は 507 件で、1 時間あたりにすると 169 件。9 時から 16 時の 1 時間あたり 448 件の 38% です。出庫直後に客を探して住宅街を流しても、報告が少ない時間帯だということ。エリアごとの朝の数字は東京駅や新宿駅の時間帯別データで見られます。
隔勤の 1 乗務に落とすとどうなるか
隔日勤務は拘束 18 時間前後です。大和自動車交通の例(7:45 に出て翌 1:00 に終業)なら、18 時の山は乗務の中に入ります。深夜 1 時の山は乗務の終わり際で、取れるかは帰庫の時刻と営業所の位置しだいです。 順番はこうなります。朝は無理をしない。9 時から立ち上がる昼の需要で数を積む。17 時から 18 時に東京駅か品川駅へ。休憩を分けて取り、23 時以降は新宿駅か六本木へ移る。
ここで効いてくるのが営業所の位置です。東京駅寄りの営業所と新宿駅寄りの営業所では、取りやすい山が変わります。面接で「営業所はどこで、主にどのエリアを流しますか」と「帰庫は何時か」を続けて聞いてください。答えとこの表を照らせば、その営業所がどちらの山に強いか、深夜 1 時の山まで取れるかが分かります。エージェントに登録するときは、通える営業所の範囲を最初に伝えると、候補が絞られます。
隔勤の 1 日の流れは隔日勤務(隔勤)とはに、エリアごとの上位の顔ぶれは稼げる場所と時間は決まっているに書きました。



