この記事は、東京でタクシードライバーへの転職を考えていて「取締が怖い」と感じている未経験の方向けです。先に結論を書きます。取締の報告が集中するのは夜ではなく朝で、10 時が最多です。9 時から 11 時の 3 時間に全体の 32% が集まり、深夜 0 時から 4 時は 13% しかありません。曜日は金曜が最多で、土曜が最少でした。 数字は編集部が東京都内の路上情報を約 1 年分集計したもので、2026 年 10 月時点の値です。集計の方法と限界はデータについてに書いています。
報告は 1,683 件。山は朝 10 時で、深夜は 13% しかない
交通取締の目撃報告を時間別に数えました。最多は 10 時の 211 件。次が 11 時の 163 件、9 時の 160 件です。この 3 時間で 534 件、全体の 32% を占めます。
| 時間帯 | 件数 | 全体に占める割合 |
|---|---|---|
| 9〜11 時 | 534 件 | 32% |
| 14〜16 時 | 318 件 | 19% |
| 22〜23 時 | 153 件 | 9% |
| 0〜4 時 | 216 件 | 13% |
| 5〜7 時 | 67 件 | 4% |
夜が危ないという印象とは逆でした。深夜より朝の方が多い。5 時は 10 件、6 時は 8 件と、どちらも 1 日で最も少ない 2 つの時間です。 報告が多いのは朝の動き出し(8〜11 時)と午後(14〜16 時)で、人の多い夕方 18〜20 時は 3 時間で 68 件と、むしろ少ない。
金曜が最多で土曜が最少。平日の朝に出ている
曜日別では金曜が 295 件で最多、土曜が 178 件で最少でした。差は 1.7 倍あります。
- 金 295 件、水 283 件、月 261 件、火 241 件
- 木 227 件、日 198 件、土 178 件
上位が金、水、月と平日で埋まっています。需要のピークである土曜が最少というのも、直感と合いません。新宿駅や渋谷が混む週末より、平日の方が報告が多い。 需要の多い曜日と取締の多い曜日は、別物でした。
地点は環七、新宿、六本木、羽田。幹線道路・繁華街・空港周辺に出る
84 の地点に報告がありました。上位はこうなっています。
| 地点 | 件数 | 報告のあった日数 | 最も多い時間 |
|---|---|---|---|
| 環七 | 57 | 49 日 | 8・10 時が同数 |
| 新宿 | 46 | 39 日 | 10 時 |
| 羽田 | 40 | 35 日 | 8・14 時が同数 |
| 六本木 | 40 | 34 日 | 10 時 |
| 銀座 | 35 | 31 日 | 23 時 |
| 山手通り | 31 | 30 日 | 10 時 |
環七や山手通りといった幹線道路、六本木や新宿のような繁華街、それに羽田の空港周辺です。上位 6 地点はどれも、1 年のうち 30 日以上で報告が出ています。たまたまではありません。 右の列は参考程度に。地点ごとの件数は年 31〜57 件と少なく、時刻の傾向は上の全体の集計で見てください。
警視庁が公表している取締の場所は、幹線道路と繁華街。報告の多い地点と重なる
警視庁は「公開交通取締り」のページで月ごとの主な取締内容と速度取締の実施場所を、「重点取締場所」のページで警察署ごとの場所を公表しています(出典は記事末尾)。時刻の細かい計画までは出ていません。速度取締の時間は「実施場所の交通事故実態に応じた時間」という書き方です。 場所の傾向は、警視庁の記載と合います。速度取締の場所は「幹線道路等」、飲酒運転の取締は「繁華街周辺、幹線道路、高速道路出入口付近、裏通り等」。報告が環七や山手通りのような幹線道路と、六本木や新宿のような繁華街に多いのは、この書き方と重なります。
未経験の人が今できること
入社前にできるのは、地点と時間を頭に入れておくことと、会社の負担の仕組みを確かめることの 2 つです。 違反や事故は反則金だけで終わりません。会社によって自己負担や給与からの天引きがあり、扱いに差があります。面接で「事故を起こしたときの自己負担や天引きはありますか」と聞くのがいい。 この質問は、会社ごとに答えが違います。エージェントを使うなら、紹介を受ける段階で担当者に確かめてもらえば、面接の前に候補を絞れる。
報告が多い地点と時間は取締・交通障害のデータで公開しています。地点ごとの一覧は取締の多い地点にあります。会社ごとの負担の違いは東京のタクシー会社の選び方に、面接で聞く 8 つの質問とあわせてまとめました。



