この記事は、東京でタクシードライバーへの転職を考えていて「取締が怖い」と感じている未経験の方向けです。先に結論を書きます。取締の報告が集中するのは夜ではなく朝で、10 時が最多です。9 時から 11 時の 3 時間に全体の 32% が集まり、深夜 0 時から 4 時は 13% しかありません。曜日は金曜が最多で、土曜が最少でした。 数字は編集部が東京都内の路上情報を約 1 年分集計したもので、2026 年 9 月時点の値です。集計の方法と限界はデータについてに書いています。
報告は 1,561 件。山は朝 10 時で、深夜は 13% しかない
交通取締の目撃報告を時間別に数えました。最多は 10 時の 195 件。次が 11 時の 150 件、9 時の 149 件です。この 3 時間で 494 件、全体の 32% を占めます。
| 時間帯 | 件数 | 全体に占める割合 |
|---|---|---|
| 9〜11 時 | 494 件 | 32% |
| 14〜16 時 | 295 件 | 19% |
| 22〜23 時 | 138 件 | 9% |
| 0〜4 時 | 206 件 | 13% |
| 5〜7 時 | 60 件 | 4% |
夜が危ないという印象とは逆でした。深夜より朝の方が多い。しかも 5 時から 7 時は 60 件しかなく、1 日で最も静かな時間です。取締は人が動く時間に出ています。
金曜が最多で土曜が最少。平日の朝に出ている
曜日別では金曜が 274 件で最多、土曜が 166 件で最少でした。差は 1.7 倍あります。
- 金 274 件、水 255 件、月 246 件、火 227 件
- 木 204 件、日 189 件、土 166 件
上位が金、水、月と平日で埋まっています。需要のピークである土曜が最少というのも、直感と合いません。新宿駅や渋谷が混む週末より、平日の方が報告が多い。 需要の多い曜日と取締の多い曜日は、別物でした。
地点は環七、六本木、新宿。幹線道路と繁華街に分かれる
83 の地点に報告がありました。上位はこうなっています。
| 地点 | 件数 | 報告のあった日数 | 最も多い時間 |
|---|---|---|---|
| 環七 | 57 | 50 日 | 3・8・10 時が同数 |
| 新宿 | 36 | 33 日 | 10 時 |
| 六本木 | 35 | 29 日 | 10 時 |
| 羽田 | 32 | 29 日 | 8・14・16 時が同数 |
| 山手通り | 31 | 30 日 | 10 時 |
| 銀座 | 29 | 27 日 | 23 時 |
環七や山手通りといった幹線道路と、六本木や新宿駅のような繁華街に分かれています。上位 6 地点はどれも、1 年のうち 27 日以上で報告が出ています。たまたまではありません。 ただし右の列は当てにしないでください。地点ごとの件数は上位でも年 29〜57 件しかなく、最も多い時間といっても数件の差です。環七と羽田は複数の時刻が同数で並びました。地点単位で時刻を絞り込めるほどのデータはありません。時刻の傾向は、全体の集計で見るものです。
なぜ朝なのか。分かることと分からないこと
この集計で分かるのは「いつ・どこで報告されたか」までです。取締の実施計画そのものは公表されていないので、理由は推測になります。 言えるのは 2 つ。人と車が動き出す時間に報告が増えること。そして環七や山手通りのような幹線道路と、六本木や新宿駅のような繁華街に偏ること。
未経験の人が今できること
入社前にできるのは、地点と時間を頭に入れておくことと、会社の負担の仕組みを確かめることの 2 つです。 違反や事故は反則金だけで終わりません。会社によって自己負担や給与からの天引きがあり、扱いに差があります。面接で「事故を起こしたときの自己負担や天引きはありますか」と聞くのがいい。
報告が多い地点と時間は取締・交通障害のデータで公開しています。地点ごとの一覧は取締の多い地点にあります。会社ごとの負担の違いは東京のタクシー会社の選び方に、面接で聞く 8 つの質問とあわせてまとめました。



