この記事は、東京でタクシードライバーへの転職を考えていて「年間を通して安定して稼げるのか」を知りたい未経験の方向けです。先に結論を書きます。抜けているのは 12 月だけです。1 日あたり 31.9 件で、2 位の 3 月に 7.7 件の差をつけています。最も少ない 5 月は 17.8 件。12 月に伸びるのは中央区や浅草といった繁華街でした。 数字は編集部が東京都内の路上情報を約 1 年分集計したもので、2026 年 9 月時点の値です。集計の方法と限界はデータについてに書いています。
1 日あたりに直すと、12 月だけが抜ける
月ごとの件数をそのまま比べると、日数の違いで歪みます。2 月は 28 日。そこで 1 日あたりに直しました。集計期間の端に当たる 2025 年 8 月と 2026 年 9 月は日数が揃わないので、比較から外しています。
| 月 | 1 日あたりの需要の報告 |
|---|---|
| 2025 年 12 月 | 31.9 件 |
| 2026 年 3 月 | 24.2 件 |
| 2026 年 1 月 | 23.4 件 |
| 2025 年 10 月 | 22.8 件 |
| 2026 年 4 月 | 22.7 件 |
| 2026 年 7 月 | 22.2 件 |
| 2026 年 8 月 | 20.7 件 |
| 2025 年 9 月 | 20.6 件 |
| 2025 年 11 月 | 18.9 件 |
| 2026 年 2 月 | 18.7 件 |
| 2026 年 6 月 | 18.6 件 |
| 2026 年 5 月 | 17.8 件 |
12 月は別格です。2 位の 3 月に 7.7 件の差をつけていて、飛び抜けた 1 か月になっています。ただしその下は団子で、3 月から 9 月までの 7 か月は 20 件台に固まっている。底の 5 月 17.8 件と 2 位の 3 月 24.2 件の差は 6.4 件しかありません。新宿駅も東京駅も、この幅の中で動いています。月を選ぶより、1 日の中の時間帯を選ぶほうが差は大きい。
12 月に伸びるのは繁華街。中央区は平均の 2.32 倍
どこが伸びるのかをエリア別に見ました。各エリアの 12 月を、そのエリアの月平均で割った値です。
| エリア | 12 月 | 月平均 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 中央区 | 63 | 27.2 | 2.32 |
| 中野・杉並 | 29 | 14.4 | 2.01 |
| 渋谷 | 48 | 24.8 | 1.94 |
| 浅草 | 55 | 28.6 | 1.92 |
| 六本木 | 43 | 24.3 | 1.77 |
| 新宿駅 | 135 | 76.2 | 1.77 |
| 足立・葛飾 | 23 | 13.2 | 1.75 |
上位が飲み屋のある街で埋まりました。銀座を含む中央区が 2.32 倍で最も伸び、中野・杉並、渋谷、浅草と続きます。忘年会の街です。 一方でオフィス中心のエリアは伸び幅が小さい。12 月の東京は、街によって別の動きをしています。
底は 5 月。ただし 6 月・2 月とほぼ並ぶ
底は 5 月です。17.8 件。次が 6 月の 18.6 件、その次が 2 月の 18.7 件で、この 3 つはほぼ同じ。どれが底かを言い当てる意味はありません。年度末の 3 月に 24.2 件まで上がり、4 月 22.7 件、5 月 17.8 件と下げていきます。連休が終わったあとが一番静かでした。歓送迎会が終わる時期で、中央区や渋谷の飲み屋の動きが落ち着きます。
保証が切れた 2 年目に、この波を受ける
1 年目は給与保証があるので、この波は収入に届きません。東京の大手は月 35〜40 万円を 12 か月保証します。効くのは 2 年目。 売上がそのまま収入になる歩合制で、12 月だけが跳ねる。5 月に「自分は向いていない」と判断するのは早い。12 月に「毎月これならいける」と考えるのも早い。月単位ではなく年単位で見るのがいい。面接でも「閑散期の新人の平均売上」まで聞いておくと、日本交通や大和自動車交通のような大手なら数字が出てきます。
保証の中身と起算日は給与保証の仕組みに、エリアごとの時間の山は東京の夕方は 2 回あるに書きました。



