この記事は、隔勤で走っていて「客待ちのあいだにギガが減る」のが気になっている方向けです。先に結論を書きます。走行中に画面を見ることは違反なので、動画を見られるのは止まっている時間だけ。隔勤の休憩は 3 時間で、そこを毎回 480p の動画で埋めると月に約 18GB、720p なら約 41GB になります。20GB のプランで足りるかどうかは、画質で決まる。 数字は 2026 年 9 月時点で編集部が警察庁と通信事業者の公式ページを開いて確かめたものです。
走行中の画面注視は違反。例外は「停止しているとき」だけ
道路交通法第 71 条第 5 号の 5(抜粋)はこうです。「自動車、原動機付自転車又は自転車(…)を運転する場合においては、当該自動車等が停止しているときを除き、携帯電話用装置、自動車電話用装置その他の無線通話装置(…)を通話(…)のために使用し、又は当該自動車等に取り付けられ若しくは持ち込まれた画像表示用装置(…)に表示された画像を注視しないこと」。
罰則は軽くありません。警察庁の資料では、交通の危険を生じさせなくても基礎点数 3 点、反則金は普通車で 1 万 8 千円。交通の危険を生じさせれば 6 点で、反則金では済まず、1 年以下の拘禁刑または 30 万円以下の罰金です。令和元年 12 月に施行された改正で引き上げられました。
止まっているときだけです。
ただし「止まれる場所」は限られます。駐停車禁止の場所に止めれば別の違反になる。会社の規則も別にあります。
隔勤の休憩は 3 時間。画質で 7 倍変わる
東京ハイヤー・タクシー協会の資料では、隔日勤務は実労働 15 時間、休憩 3 時間、拘束 18 時間です。この 3 時間が、画面を見られる時間の基準になります。
UQ mobile が公開している目安では、YouTube の 1 時間あたりの消費はこうなります。
| 画質 | 1 時間 | 休憩 3 時間ぶん |
|---|---|---|
| 360p | 約 315MB | 約 0.9GB |
| 480p | 約 495MB | 約 1.5GB |
| 720p | 約 1,125MB | 約 3.4GB |
| 1080p | 約 2,250MB | 約 6.8GB |
7 倍の開きです。同じ 3 時間でも、画質を落とすだけで消費は 7 分の 1 になる。なお、この数値は「あくまで目安」と但し書きが付いていて、実際の消費とは違うことがあります。
月 12 乗務で計算すると、要る容量が出る
隔勤は月 11〜13 回です。12 乗務として、休憩 3 時間を毎回動画で埋めた場合の月間はこうなります。
| 画質 | 1 乗務 | 月 12 乗務 | 20GB で足りるか |
|---|---|---|---|
| 360p | 約 0.9GB | 約 11GB | 足りる |
| 480p | 約 1.5GB | 約 18GB | ぎりぎり |
| 720p | 約 3.4GB | 約 41GB | 足りない |
| 1080p | 約 6.8GB | 約 81GB | 足りない |
20GB のプランで迷うなら、画質を 480p までに落とすかどうかで決めるのがいい。ここで分かれます。東京 23 区を流すなら地図アプリと配車アプリは動かし続けることになり、通話と LINE も乗ります。実際はもう少し増える。
走っている間に使えるのは音声だけ
道路交通法のこの規定が禁じているのは、画面の注視と手に持っての通話です。音を聴くことは入っていません。だから走行中に使えるのは、ラジオ、音楽、ポッドキャスト、オーディオブックといった音声に限られます。
ただし音量には別の決まりがあります。東京都道路交通規則第 8 条第 5 号は、高音でカーラジオ等を聞いたり、イヤホーン等でラジオを聞いたりして、安全な運転に必要な交通に関する音や声が聞こえない状態で運転することを禁じています。周りの音が聞こえる音量で、車のスピーカーから流すのが前提です。
画面を見られるのは月 36 時間(休憩 3 時間 × 12 乗務)。東京のタクシー 2026 にある月の労働時間 198 時間の、5 分の 1 にも届きません。ほかの時間のうち、走っている間に使えるのは音声だけです。
どこで止まって待つかは空車が余る場所は決まっているに、時間帯の山は東京の夕方は 2 回あるに書きました。待つ場所と時間が決まれば、ギガの使い方も決まります。


