この記事は、東京で隔日勤務のタクシードライバーを始めようか迷っている未経験の方向けです。先に結論を書きます。隔勤は 1 回の乗務が拘束 18 時間前後と長く、そのぶん月の乗務は 11〜13 回。出勤しない日が月 18 日前後あります。忙しい時間は夕方 17〜18 時と深夜 0〜1 時の 2 回で、隔勤の 1 日はこの両方を 1 乗務で取るように組まれています。 数字は 2026 年 9 月時点で編集部が募集要項と告示の元資料を開いて確認したものです。
1 乗務は拘束 18 時間、月 11〜13 回。数字は会社でほぼ揃う
東京ハイヤー・タクシー協会の資料では、隔日勤務は実労働 15 時間、休憩 3 時間、拘束 18 時間が基準です。会社の募集要項もこの型から外れていません。
| 1 乗務 | 月の乗務 | 休み | |
|---|---|---|---|
| 日本交通 | 15.5〜18 時間(別途休憩 3 時間) | 11〜13 回 | 明け番+公休 |
| 大和自動車交通 | 7:45〜翌 1:00 を 1 単位 | 12 回 | 公休 6〜7 日 |
| 協会の基準 | 実労働 15 時間、拘束 18 時間 |
月 12 乗務なら、乗務する日が 12 日、その翌日の明け番が 12 日、あとの 6〜7 日が公休。カレンダーで数えると、朝から出勤する日は月の 4 割しかない計算です。休みは多い。ただし 1 回が長い。この 2 つを同時に受け入れられるかが、隔勤に向くかどうかの分かれ目でした。
法律の上限。1 か月 262 時間、2 暦日 22 時間
根拠は厚生労働省の改善基準告示(自動車運転者の労働時間等の改善のための基準)です。2024 年 4 月の改正後、隔日勤務の上限はこう決まっています。
- 1 か月の拘束時間は 262 時間以内。地域の事情がある場合は労使協定で年 6 か月まで 270 時間。
- 2 暦日の拘束時間は 22 時間以内。2 回の隔勤を平均して 1 回 21 時間以内。
- 乗務後の休息は継続 24 時間以上が基本。22 時間を下回ることはできません。
拘束 18 時間で 13 回乗務すると 234 時間。上限の 262 時間まで 28 時間の幅があります。これは乗務を増やせる余地ではなく、渋滞や深夜の遅れを吸収する幅です。上限は明確。月 14 回以上を前提にする会社があれば、その理由を面接で聞くのがいい。
実際に忙しいのは 17〜18 時と 0〜1 時。朝 5〜6 時は静か
編集部が東京都内の路上情報 2 万件以上を約 1 年分、時間帯別に数えました。報告が最も多いのは 18 時で、次が 17 時。夕方のこの 2 時間だけで全体の 13% を占めます。「客が多い」という報告に絞っても順位はほぼ同じで、18 時、17 時、15 時、深夜 1 時の順でした。 逆に静かなのは朝 5〜6 時。報告数は 18 時の 5 分の 1 以下です。
エリアで見ると顔が変わります。東京駅、品川駅、千代田区は 18 時に需要報告の山が来る。新宿は違う。深夜 1 時が一番の山で、終電のあとに新宿駅の周辺で客が増える時間です。 深夜には注意点もあります。23 時から 2 時の 4 時間に、「車が余っている」という報告の半分が集まっていました。客は多い。深夜は車も多い。
隔勤の 1 日。朝 7 時に出庫し、翌 2 時に帰庫する
- 朝 7〜8 時、営業所で点呼とアルコールチェック、車両点検をして出庫。大和自動車交通の例では 7:45 が始業です。
- 9〜16 時は流し中心。駅、病院、ホテル、オフィス街の動きに合わせて走る。
- 17〜20 時が最初の山。東京駅や品川駅の乗り場に列ができる。
- 休憩 3 時間は分けて取る。21 時以降の二つ目の山に備える。
- 0〜2 時は終電後の客。深夜割増で単価が上がる。車も多い。
- 翌 1〜3 時に帰庫。納金、洗車、日報。次の日は明け番。
順番は会社と営業所で前後します。応募前に確認するのは 3 点に限る。1 乗務の拘束時間、月の乗務回数、明け番の扱い。この 3 つが分かれば、月の生活の形が見えます。 隔勤の体力面が気になる方はタクシーはきついのかを、この働き方で年収がいくらになるかは東京のタクシー運転手の年収を読んでください。



